2015年1月4日日曜日

17.パートナーはバディに例えられるか

 ダイビングのパートナーのことをバディと呼びます。
ダイビングはペアが基本で、バディはお互いに生命を預ける相手でもあります。

 恋人や結婚相手に求められる本質も、バディなのではと思います。
自分の生命を相手に預けられるか。相手の生命を預かれるか。
こういうことだと思うのです。

 でも、もしも相手の力無さを感じたり、相手の力量を自分でカバーできないと
思い知らされたとき。その関係は崩れてしまうのではないでしょうか。
お付き合いをする上でパワーバランスというのは非常に重要な要素だと思います。

 パワーバランスの誤差をカバーする許容範囲というものも試されます。
相手の浮き沈みをカバー出来る力量そのものが、懐の深さと言われたり。


 ケース1)好きな人との価値観の差に絶望する。
相手の価値観の上限、下限に関係なくお互いにその許容範囲の差を
埋める努力が無ければ、続くことは無いでしょう。
 

 ケース2)好きな相手が自分よりもレベルが低い
自分のレベルを落としても相手の目線に降りるて一緒に相手のペースを守って
本来のレベルに引き上げられる力量が自分にあるか否か。
又は、最初からその努力もなく放任して気付かせた上で上がるのを待つか。


 ケース3)病床に伏した相手を守れるか
極論です。無力になった相手を自らの能力で死守できるか。
ありがちなパターンとしては、病弱な相手を見かねて離婚なんてパターンですね。
まあ、多くの場合は更に親族闘争やストーカー問題とか絡んで余計にややこしい
ことになったりすることもありますね。
 

 付き合い始めの半年ぐらいは盛り上がってるので楽しく過ごせます。
問題はその後の半年~2年ぐらいの時期。相手の力量や自分の力量を見据えての
パワーバランスが見えてくる頃。
そこで勢いではなく、本当の気持ちを相手とのパワーバランスに照らし合わせた時
何かを見出せたらと思います。

 勢いや惰性の付き合いの延長での結婚よりも、ベストマッチングではなくとも
お互いの懐の深さやパワーバランスの取れたカップリングのほうが「ベスト」
ではないか。そう考えます。

 大人の恋愛や結婚って難しいものですね。

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 柊木彩弥です。

 夏コミの原稿でいっぱいいっぱいなのですが、海猿を見ててバディとは…
との勢いで今回を綴ってみました。
私も6月に失恋をしてたくさんのことを考えました。
自分の無力さを思い知らされ、目の前にあった大きな目標とそれまでの
努力を全否定されたかのように真っ暗になりました。

 まあなんてことはなく分析したら、こうしたパワーバランスのミスマッチや
相手とのレベル差。ジャンルごとによっては相手が上、こちらが上はあります。
そうしたパワーバランスの差というものに気付けなかったのは失敗だと思いますね。
もっとも気付いたところで、方向修正はもっと難しいのですが。
 そうした経験を次の縁に活かせるかという学習効果は重要です。

 そう。恋愛する以上は…「みんなで幸せになろうよ」ってことなのです。