2015年1月4日日曜日

36.表のキモチ、裏のキモチ

 普段、人に対する気持ち、感情といったものは
「その人と接する表向きの態度」と
「その人に対する本来ある気持ち」の
2つに分かれます。

表向きの態度からは、相手に対してそう
受け止められるのを望むわけですから
相手はその気持ちを本来の気持ちとして
普通に受け取ります。

ところが、実際にはそれがタテマエで
表向きの態度とは裏腹に相反する気持ちを持ち合わせている。
ということもよくある話だったりします。
これの典型パターンとしてあるのが
普段はツンとして素っ気無い態度だけど、内心は好意があり
一定条件下でデレっとするとされるツンデレです。

逆もまた然りで、普段は誰にでも優しく接する人ですが
内面はとても腹黒いというような人もいます。
では恋愛でのこのギャップは、どう働くのか・・・。
女の子の場合の照れ隠しなどはこれにあたり
「そんなこと言わないでも気付いてよ」
とさらっと言ってしまったりするのですが
これを男の子が受け止めて判断するのは至難の業です。

ところが男性が女性に…という場合もあります。
仕事の話を家庭ではしない…などがこれにあたります。
どちらも、性質は違うもののキモチを表に出さないという点
においては同じと言えます。

この問題、放置して問題が大きくなった場合には
女の子がストレスの蓄積で爆発
男の子の場合は自滅する傾向にあります。
どう違うかと言えば、女の子の場合には自分には被害が無く
相手や周囲が被害を受けることが多いです。
逆に男の子の場合には、責任感から自分を責めてしまいます。
被害レベルは様々ですが、後者の場合は心因的精神的に
ダメージが大きくなってしまい下手をすると心療内科や精神科
などに通院する必要があるぐらい被害甚大になることもあります。
故に、会話によるコミュニケーションは恋愛には
とても重要であると言えます。
「なに考えているか解らない」
「話をしてくれない」
などと付き合っていてよく聞かれる話しですが
「え、お話しようとしてないでしょ?」と聞くと大抵
「ううん、お話はしてるよ?」
「どんなふうに?」
「んー私が一方的に話して、カレがうんうん言ってる」
なんてことはザラです。
そんなの会話じゃありません。
会話とは、相手との言葉のキャッチボールであり
相互のコミュニケーションです。
電話でもなんでもいいんです。
ありがちなのは、電話していても会話が無い場合。
ネットやメール、ゲームなどに夢中で電話がおろそか。
電話で接続していることが無意味になることも。
お話しようとしていないから、相手も返事のしようがない。
こうしたコミュニケーションスキルに関する恋愛への影響は
とても大きく、結婚生活においても影響します。
昔であれば、妻は黙って夫の三歩後ろを・・・
なんて時代もありましたが、今や夫も妻もそれぞれに
対等に向き合える時代です。
もっとも、ネットやメールの普及で面と向かっての
会話に不慣れな人も増えました。
故にコミュニケーションスキルが低い人も増えました。
時折見せるポーカーフェイスやツンデレぐらいなら
可愛いものですが、恒常的に続くものはただの
コミュニケーション不全に他なりません。

せっかくだから、この時代だからこそ
手紙や交換日記というアナログな手法を
お勧めします。特に家族での交換日記は
家族間のコミュニケーションに有効です。
生活時間帯が違っても伝言や記録につながり
読み返すこともできます。
毎日に・・・とすると義務感で挫折してしまうけれど
何か伝えたいときに使うだけでも効果的です。
キモチの裏表はあるにせよ、本当に伝えたいことを
伝えなくては、お互いのキモチだって共感できません。
恋愛とは、言葉や気持ちを共感し合えるものだと思います。
そんな素敵な恋愛になると、いいですよね。



柊木彩弥です。
今回のお題は表のキモチ、裏のキモチでした。
人は本音を知られまいと、つい本音を隠します。
それは恋愛でも、ビジネスでも、友達づきあいでも
本音を隠したりします。
しかしながら、世の中には「腹を割って」という言葉もあります。
友人が道を踏み外して、それを指摘したり正そうとするときに
腹を割って話をしたりします。
本音のキモチを相手に伝えるということは
とても重要なことです。
何も言わずに「解ってくれない」なんて
エスパーやサトラレでもなければ
解るはずもありません。
そうした努力もナシに解れというのは
とてもムシのいい話でしかないのです。
もちろん…、意図的に不仲になりたければ
話は別ですけれどね…。